ファッション

タグ切りの訳あり服リネーム(Rename)で服を買ってみたよ実際に購入した本音や感想

remameで洋服を買ってみました

タグ切り服って知ってます?
remameで洋服を買ってみました
タグ切り服とは、元のブランドからタグを切り取り、自社タグに付け替えて販売している服のことです。
私は去年の夏頃、テレビ番組で知りました。こんな服の販売方法があるんですね〜

前から気になっていたのですが、買おうと思っては忘れを繰り返し、また急に思い出して、だいぶ手持ちの服も処分してきたし、心もクローゼットもだいぶゆとりができ、買っても良いのでは?と思い買ってみました。

実際「リネーム」を利用してみてどうだったのか?、体験談や感想を書いていきますね。

リネーム(Rename)とは?
「アパレルのトレンドは早く、在庫が残りやすい」
「大幅な値下げ販売は、ブランド価値を低下させてしまう」
そのため、残った服は新品にも関わらず、廃棄されることがあります。そうした服のブランドタグや洗濯ネームを付け替え。Renameという、新しい名前に生まれ変わります。
名前が変われば、ブランド価値に影響を与えずに、もう一度販売できます。ブランド価値を守りながら、より多くの人に服本来の価値とつくり手の想いを届ける。
ブランドネームではない、服の新しい売り方です。
(引用:服の通販 リネーム公式オンラインストア)

元々はブランド服。売れ残った服のタグ部分だけを取って元のブランド名を分からなくし、自社ブランドタグに付け替え、割引価格で販売した服が「リネーム」です。

元のブランドがわからないから、はじめからお手頃価格。元の30~80%オフで買えます。

こちら側は価格以上の品質で買え、また元ブランド側も在庫を破棄せずもう一度販売できる、お互いに嬉しい仕組みなのです。

すごいのは元ブランドへの配慮。
例えば「リネーム」が元ブランドから1000着服を仕入れたら、1000着分のタグを返却。また、洗濯ネームも作り直して付け替えてるそうです。

そうやって消費者側には元がどこだったのか絶対に分からないようにしているからこそ、成り立つ販売方法なのですね。

買って&着てみました!

サイトを見てみると、至って普通の服の通販サイト。
似たようなサイトで「ブランデリ」が浮かびました。あちらはニッセンが運用しているいろんなブランド品を集めたアウトレットセールサイトです。

分かりやすいランキングやアウトレットを手始めに見つつ、単価的に超安いものと言うより、ここでしか手に入らなそうなもの=質が良さそうなものを目が選び出し・・・2枚買うと10%オフになるクーポンがあったので、2着買ってみました。
renameで注文

土曜の午前中に注文して、翌日日曜には届きました。

1着目:コットンハイゲージボートネックニット
「ハイゲージ」に惹かれて購入。ボートネックは横開きすぎが気になりますが、モデルさんを見るとそうでもないんじゃないか、シンプルなデザインで無難、お値段が手頃なのも決め手となりました。

首回りの折り返し処理が美しくて「綺麗〜!」と少しテンションがあがりました。

早速着てみました。普段MサイズなのでいつものようにMサイズを選んだのですが、思いの外サイズがピッタリ。二の腕とか・・・

もう少しゆとりがあっても良かったかも。

気になっていたボートネックですが、鎖骨の先のカーブまで露出しちょっと出過ぎかな・・・

デコルテラインに年齢を感じるので出したくないと言うのが本音です。
夫さんに見てもらったところ「そう?別に変じゃないよ」とのことだったので良しとします。

裾や腰回りはジャストサイズ。

ニットというよりカットソーといったニュアンスかな。

綿100%で素材感はとてもよく

ライトグレーの色も落ち着いていて品の良さが現れています。

さらさらとした肌触りにふわっとフィットする肌あたりは着心地の良さ、気分の良さに通じます。

2着目:Vネック カットソー

こちらを選んだ理由は定番感のあるVネックのコットンニットで着やすそう、モデルさんのシルエットが美しいなと思ったところ。

こちらも着てみると、写真では伝わりづらいですが1着目以上にピッタリ。もうそれは肌着のよう!

ピッタリしたフィット感はまるでユニクロヒートテックのハイクオリティー版といったところ。

こちらもハイゲージでして、細部の処理が美しい。

綿100%で

光に透かすと透け感があるくらいテロンとした上質感

裾などの処理が美しいです

薄くて美しい。しかし、ハイゲージで生地が薄くその上細身なので自分の肉感が分かりやすい!

特に腕やお腹の肉がむっちり見えやすいです。

袖のリブ編みが長く、手首部分ほっそりからの腕むっちりで、シルエット=余すところなく自分の体型で、なるほどこの服は人を選ぶ服なんだと思いました。服が美しい場合、着る人も美しくならなければならないってことか・・・

普段ラクな服を着慣れてて、それらの服は目立って欲しくないところは隠し、かつ長時間着ても疲れないよう工夫されてるんですね。

思うに、この服は元は海外のブランドだったのでは?と推定。

海外規格サイズで全体的に細身、腕が長く、日本人体型に合わなかった、だから売れ残ったのでは?と。

元のブランドが持つターゲット層の体格を想定し、華奢なシルエットの美しさや素材の良さにこだわって作られているんだなと想像しました。

この服はある意味一度死んで生き返った服であり、前世のことは何も分かりません。が、元が持つシルエットや素材感からは存分に過去の生きた世界を語ってくれたのでした。

後で気づいたのですが、サイズの詳細は、採寸が記載されていて、それをよく読む力があれば良かったのかも。
サイトを改めて見てみると、胸囲が90cmでグレーの服は95cmなんですよ。確かに小さいのでした。

一瞬「返品?」の文字が頭に浮かびましたが、着れないこともないし、どうせ人の服なんで誰も気にしてないし、細部は美しく見ていて目の保養になるしとそのまま着ることにしました。

早速通勤に着て行ってみることに

どちらも綿素材で着るとひやっとしますが、肌馴染みがよく、暖房が効きすぎた部屋にはちょうど良いです。

また、カーディガンと合わせやすく、薄い分かさ張ることなく着こなせて、スマートに合わせやすいのがとても良いです。

ちなみに家にある似たような服と見比べてみると、全然クオリティが違うのでございました。それは一目瞭然で、生まれの良さは隠せない。一言で言うならば「品の良い服」それにつきます。

いやらしい話、元の推定価格はグレーの方が1万2〜3千円、ブラックの方が1万6〜7千円くらいだったのでは?と思いました。それを3割〜半額くらいでまずは出し、売れ行きによって価格を変えているのかなと思います。

私は世間知らずなところがあり、ブランド服の相場感がわかっていないため、もしかしたらブランド価格でもっと高いのかもしれません。

リネーム感想まとめ

リネーム良かった点
・お値段以上の質の良い服が買える
・着心地が良く、それが気分の良さにも繋がる
・服そのものが美しい
気になる事
買うとき
・素材名が無記載・画像点数など、情報が少ないものも
・ミセス?若者向け?服のターゲット層が分からない
・ブランドが分からないので自分の体型に合うか検討がつかない

着てみて
・若干福袋的な要素あり、届いてみないと詳細が分からない
・自分の審美眼が問われる(これは良い品質に違いない!と思う心)

届いた服たちは美しいと惚れ惚れする反面、正直な話、これがもしリアル店舗であったら、これらの服は買わなかったかなと思います。
それは上記に書いたように、肩が出すぎていたり、細身だったりと、服がハイクオリティーでも自分の体型と服がピッタリマッチしておらず、それでいてお値段もそれなりにかかっているからです。1万円もあれば体型にあった服が普通に買えますよね。

そう考えると買う前にもう少し情報が欲しいところです。
せめて服の素材は記載して欲しい。できれば簡単でいいから一言、スタッフさんが着てみてサイズ感があると嬉しいなと思いました。

フォローするならば、一度購入した後に再度サイトを訪問し、服の「サイズ詳細」をみてみると
リネームサイズ感
前回買った服のサイズが参考で出てきてくれます。これはありがたいです。

「リネーム」は良い?買い?

元ブランド服のタグを切って安く買えるのは確かに魅力的です。
しかし、ブランド服って気負う部分もあるじゃないですか。「私は○○を着ている!持っている!」みたいな。「勝負服」など言葉があるように、ブランドの力やプライドを身につけて服の力を借りる、パワーにする要素も多分にあると思うんですよね。

その部分が削ぎ落とされ、名を捨てて実を取り、本来が持つ品の良さ、それだけで購入の決定打になるには心の鍛錬が必要な気がします。

もうひとつ思ったのは、タグ切り服はお得でありながら「売れ残った服」でもあり、それなりに理由があってこのような形になっているんだと感じました。

売れ残った理由、それは製造し過ぎたからなのか、返品が多かったからか、微妙にサイズ感が合わないからか・・・想像するしかありません。

売れる服にはみんなが欲しがる理由があるように、「誰かが買わなかった服」もまた理由があると、長年通販で購入してきた私には感じます。(通販ランキング上位の服に不満なしが信条です)

メルカリなどで新品同様のブランド服が個人それぞれの理由で定価より安く買える場もあるわけで、何も「リネーム」でなくてもお得に買う手段はあるかなと思いました。

「リネーム」は良い?買い?、今のところの答えはうーんなんとも言い難いといったところ。
一期一会のような部分もあるので、その時々、人それぞれ、服によるという感じです。

なんというか、もし単に良い服を安くお得に買えたなら「やった!お得に買えた!戦利品!」みたいに素直に喜んで次もじゃんじゃん買うと思うんですね。それを長々と「リネーム」について延々と書いてるってことは、やっぱりそれなりに考えさせられるんですよ。

いやいやもっと気楽に考えて、いい服が安く買える!それでいいじゃないという気もしてるんですよね。
中には500円ほどで買える服もあり、たかが1〜2着買った程度では「リネーム」を理解したとは言い難いかもです。

そんなわけでもう少し「リネーム」を知り、買った服の経過を見つつ、またいつか買ってみたいなと思います。

リネーム(Rename)

追記:2020年10月
通販ではアウトレットファッション通販「BRANDELI(ブランデリ)」でもリネームを取り扱うようになっていました。

→BRANDELI

また、nano・universe(ナノ・ユニバース) 軽井沢・プリンスショッピングプラザ店でも置いてあるとのこと、実店舗で実際に手に取れるのは嬉しいですね。

追記:2021年3月
黒い方の服は黒が色あせて白っぽくなっていたところに脇に穴が開き、処分しました。腕がややキツ目な上に、普通の服と同じく洗濯機でジャンジャン洗ったのがいけなかったかも。服にはかわいそうなことをしました・・・

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