瞑想

本「最高の休息法」読んだよ、休んでも疲れが取れない人におすすめ

本 最高の休息法

本「世界のエリートがやっている 最高の休息法『脳科学×瞑想』で集中力が高まる」を読みました。
本 最高の休息法
普段なら、見た目やタイトルでは絶対手にはしないタイプの本。「世界のエリート」とか「最高の」等々の煽り言葉はもううんざり。でもそこを敢えて読んでみた理由は前回紹介した本「始めよう瞑想」でアマゾンが勧めてきたからです。マインドフルネスの入門書で、結論から言うと読んで良かった、瞑想に対する理解が深まりました。

一冊目に紹介した「慈悲の瞑想」がスリランカ発の仏教系(わかるようでわからない)、二冊目「始めよう瞑想」が宗教を排除したシンプルな瞑想法(実践しやすい!)、そして今回三冊目「最高の休息法」は脳科学で瞑想を理解、納得する本です。

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要約すると、脳はぼーっとしてても常に活発に活動しており、脳に割り当てられるエネルギーの最大8割を消費、だから疲れが取れない。
その考え事は過去や将来のことが大半で、ほとんどは必要以上に考えている。例えば休暇で旅行に出かけても休めないのは本当の休息ではないから。

だから休みの日にだらだらぼーっと過ごしていても疲れが取れない時があるんですね。脳は常に何か、例えばその週に起きた仕事のことなどが頭に浮かんでいるから休まらない。

過去や未来から来るストレスから解放されることこそがマインドフルネスの目的。マインドフルネスで脳と心を休めようという内容です。

東洋の叡智を最先端の脳科学や精神医学が研究する科学的休息法、それがマインドフルネス。
マインドフルネスと言っても「いまここ」にフォーカスすることは同じ、「いまここ」に意識をフォーカスすることで脳が休まる。
今まで読んできた本にも通じるところがあります。

今までの本同様、やることはシンプルです。ひとつ、これならどこでも出来そう!という方法をご紹介します。

呼吸に合わせて1から10まで数える

たったこれだけです。これってホットヨガLAVAのレッスン「ヨガニドラ」の中でも似たような呼吸を数える時がありました。
たとえ途中で飽きて他のことが浮かんでも、また1から数えます。
これを繰り返していれば、リラックスした覚醒状態に入りやすくなるそうです。

マインドフルネスは1日5分でも10分でもいいから、毎日続ける。できれば同じ時間、同じ場所で。脳は習慣が大好きなので繰り返し行うのが良いそうです。

マインドフルネスには大まかに3つの経験段階があり、初期はいまここに注意を向けることに躍気になる段階。中期は心がさまよったことに気づき、いまここへと注意を向け直せる段階。そして最終段階が、努力せずともつねに心がいまここにある状態だそう。
私は今は初期ですね。永遠に初期かも。笑

また、「『考え』に対して傍観者であり続ける」という考え方も一冊目、二冊目にも読んだ本に出てきた考え方。脳科学的にも良いことが証明されてるんですね。

ストレスに対して、いろんな対処法が紹介され、その中でも「由来を探る、ディープニーズ(深い願望)」という考え方も自分の中で印象に残りました。(もしかしたら私のストレスに感じる源は子供の頃のいじめが原因かな?など)

最後の方にしなやかな心を保つために、不安がよぎったら、心の中で(世の中はそういうものだ)、(どんなこともありのまま受け入れられますように)とつぶやくというのも参考になりました。

じゃあここで紹介されてるマインドフルネス法をやっているのか?というとやってないです。笑

というのも、すでに読んだ2冊が優秀で、それで事が足りているからです。それらがこのマインドフルネス法を全て網羅してくれているんですよね、自分的に。

朝起きたら「慈悲の瞑想(フルバージョン)」を、夜寝る前に「始めよう瞑想」で学んだ瞑想15分をここ十日ほど続けています。

謎の胃痛や他者に対する嫌悪感など、毒出しのような作用はあるものの、少しづつ変化が出てきました。

ひとつは瞑想をしてから布団に入るとすぐ眠りにつけること。これには驚きました。
瞑想後、布団に入ってからなるべく余計なことは考えず、「吸う、吐く」だけを思うようにするとスッと眠れます。

今まで1〜2時間は眠れないのは当たり前、体が疲れていても眠れない時もあったのに。思うに頭の中がゴチャゴチャとゴミのように溜まっていたものが、クリアに片付けられ、その落ち着いた脳の波長と睡眠の波長が合って眠りにつきやすいのかも。

もうひとつは朝「慈悲の瞑想(フルバージョン)」を聞くことによって、頭の中にフレーズの断片が残り、歩いている時にも「♪私がぁ〜幸せでありますようにぃ〜♪」と流れてきて、ピースフルな気持ちが続くことです。

元々、私は音に耳が残りやすい方。昭和の歌謡曲などがうっかり耳に入ってしまうと1週間くらい脳の中で何度も反復して無限ループしてしまう癖があります。
それが「慈悲の瞑想」で出てくるフレーズで浮かんでくるのですから、とても幸せな気持ちになります。はじめは気恥ずかしいというか、抵抗を感じる部分もありましたが(夫さんは傍らで「慈悲の瞑想」を聞いて「水曜どうでしょう」のベトナム編ニャーさんの「ベトナ〜ムホーチミン♪」を歌ってくれました・笑 似てるとのこと)、何度も念じることでそう思えてくるから不思議です。

今の課題は、瞑想時間を少しでも長くすること。まだまだ雑念が多く、集中力が弱いです。

余談で著者の久賀谷亮さんですが、クリニックの医師でサイトをお持ちです。そのサイトのコラムが面白く、ついつい読んでしまいました。

こころのクリニック

その中で「プロ・ホームレス」なるものが紹介されていてとても興味が湧きました。要は住所や職業を持たず、最小限のもので生きていくスタイル。
最近「アドレスホッパー(定住せず、住居を転々とする生き方)」を知り、そういう生き方に憧れます。ないものをねだるという感じかもしれません。

この本の中に「幸福度は遺伝子で規定されてるのが48%で、財産や社会的地位の影響はわずか10%。自分でどうにかなる残り42%をどう生きるかにフォーカスしたほうがよっぽどいいと言えるのかも」とあり、決してお金や会社、家ではないんですよね。

本自体はとても面白く、ストーリー仕立てで読みやすいので、軽くマインドフルネスとはどんなものなのか知りたい人にもおすすめです。

世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる(アマゾン)

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